マメかぁさん。は今日も生きづらい

内向型&ハードモード人生。生きづらい私のためのボヤき沼。

回顧録④:出産、そして、産後鬱になる。

2020年4月某日。

私は娘を出産した。

 

出産予定日間近となった検診で

羊水過少であることが分かり、即日入院。

そして、2日に渡って陣痛促進剤を使って分娩をした。

 

分娩後、助産師は

「陣痛促進剤を使った陣痛も自然分娩の陣痛も変わらない」

と言っていたが、これは絶対に嘘だと思った。

 

よく「出産の痛みは忘れる」と聞くが、

私はいまだに忘れていない。

 

陣痛が起きている上に

更に促進剤を投薬される痛み・苦しみは尋常ではなく、

 

その上、陣痛で苦しむ私に対して

「促進剤追加しま〜す」と言った、

助産師の嬉々とした表情や声のトーンが憎たらしくて仕方なかった。

 

そして、産後入院の退院後。

私は実家に里帰りすることなく、

夫と二人で子育てをすることにしていた。

 

ちょうどコロナの第一回緊急事態宣言中だったこともあるが、

仲の悪い両親の居る実家に帰ったところで

余計にストレスが溜まるだけだと思った。

 

うちの母親は家事があまり得意な人ではなく、

料理に関しては特にひどかった。

私や娘に対して丁寧な身の代わりの世話なんて期待が出来なかった。

 

また、父母共に人を傷つける言葉を使うことが多く

それで対立することが多かった。

 

それならば自宅で夫婦2人で

自分達のペースで子育てをした方がいい。

そう考えた。

 

安心して里帰り出来る環境や

両親が助けに来てくるサポート体制に恵まれた人に対する

羨ましさはいまだにある。

 

ただ、他人と比較しても仕方がない。

 

「私の人生ではそういう両親・環境に恵まれなかった」

 

ただ、それだけ。

その現実を飲み込んでいくしかないのだ。

 

産後3ヶ月くらいまでは

慣れない育児や夜間の授乳・おむつ交換などで大変だった。

ただ、夫も渾身的に協力してくれたこともあり、

事前に聞いていた「産後鬱」みたいな症状はなかった。

 

むしろ、少し慣れてくると、

 

「思っていたより育児ラクショーじゃん。

 鬱になりやすい性格だから心配してたけど

 このままだと産後鬱の心配もなさそう」

 

とすら思っていた。

 

今思うと、それが産後のハイ状態だったのだろう。

 

自分の心身の調子がおかしくなり出したのが

産後5ヶ月を過ぎたあたりだった。

 

まず9月から約1ヶ月ほど、顔が大荒れする。

(当時は病院で「脂漏性湿疹」と診断されていたが、

 もしかするとこの時点で「酒さ」だったのかもしれない)

 

そして10月以降からは気分の浮き沈みが激しくなる。

 

些細なことで激昂するようになり、

一方で、自分自身に対して無力感・無価値感を感じるようになり

「自分は何のために生きているのか」「死にたい」

という気持ちが強く出るようになってきた。

 

実際、夫には何度も「死にたい」と言っていた。

 

この時になってようやく

「誰のサポートなしで子育てをする」大変さを実感した。

 

朝晩は自宅に夫がいるものの、日中は娘とずっと二人きり。

 

低月齢の頃は娘も日中寝ている時間が多かったが、

徐々に起きている時間が長くなってきた。

 

また、寝返り・ハイハイ・つかまり立ちなどが

順々に出来るようになってくると

いよいよ目を離せなくなってきた。

 

「自分の予想通りに行かない」

「自分の努力が報われない」

「自分があれこれ最善を尽くしても、そんなのお構いなしに自己主張してくる」

 

子供とはまさにそれだ。

そんな存在とずっと付きっきりで自分の自由が制限されている。

 

そんな状態が産後からずっと続いているのだ。

私のメンタルが限界を超えていた。

 

一番の被害者は夫だった。

唯一のストレスの捌け口として攻撃的になり、

数えきれないくらい夫婦喧嘩をした。

 

お互いの口から

「別居」「離婚」というワードも何度も出た。

 

そんな状態が半年ほど続いた。

2020年9月からの月日は本当にしんどかった。